中国人客対策
来日する観光客がここ10年くらいで激増していて、外国人客、その中でも数が多い中国人客の扱いに苦労している店舗・サービスが増えているらしい。今回はそれについてつらつらと書いてみる。
個人的には中国・中国人との関わりはほとんどない
自分個人としては、中国政府に良い感情はなく、日本を敵対視する中国人(日本でいうネトウヨみたいな人)は当然嫌いだが、自分の周りにはそもそも中国人が殆どいない。今までの人生で関わった中国人のうちちゃんと会話をしたことがあるのは
- 同じ会社の同僚、違う会社だけど同じプロジェクトの人 x 3人
- (店はもう潰れてるけど)以前何度か行ったスナックのママさん x 1
- カナダに住んでた時に知り合った、語学学校に通っていた人 x 1
くらいで、それ以外には中華料理店等の店員さんで中国人をチラホラ見かける程度。当然だが、それらの人からはあまり敵対的な感じは受けない。
ちなみに、中華系マレーシア人は知り合い・仕事関係で何名かいるけど、中国人と中華系マレーシア人は(似ているところもあるけど)まぁ別物と考えた方が良い。
外国人客対策と中国人客対策
外国人全般に苦労している店舗・サービスもあれば、大半の外国人は問題無いけど、主に中国本土からのお客に苦慮している店舗・サービスもある。
前者の場合は、「英語が話せるスタッフがいない」等の理由で外国人をお断りする事で、それほど大きな問題にならない。一方、後者の場合、「中国人はお断り」と明示してしまうと、(大半の場合は)法的な問題はないものの、炎上を招いたりしがち。
冒頭に書いた通り、自分が過去に関わったことのある中国人は日本に馴染んでいて常識のある人達だが、旅行客だと必ずしもそうとは限らない。母数が多いのもあるが、確率的にも中国人がトラブルを起こす割合は多いらしいので、大半の事業運営側としては差別にならない形で中国人客を排除したいのが本音だと思う。
うまく(?)中国人客除けをしている事例
そんな中、効果的に中国人を排除している・していた事例を思い出したので書いてみる。
APA ホテル
ホテルは、国籍などによって宿泊客を拒否・選別することは旅館業法で禁じられているらしい。ただ、APA ホテルの場合は、オーナーが書いた反中国の書籍を各部屋に置くことにより中国人の反感を買っており、中国人旅行者が自主的にボイコットをしている状態らしい。
この問題が話題になったのは検索したところ2017年頃のようだが、以下のプレスリリースが今も公式ウェブサイト上にある事からして、2026年現在も同書籍はホテルに置かれているものと思われる。
元谷外志雄氏は今年亡くなったようだが、生前話していた内容としては
- 本土からのお客は元々全体の5%程度
- 本土からのお客は減ったが他が増えたので、業績に影響は無い
といったところ。中国本土からのお客を減らすために意図的に置いたというのは、少なくとも本人の発言からは確認出来ない。
東大大学院のサイト
「六四天安門」という単語を埋め込むことで中国本土からの閲覧が来ないようにしていたとのこと。詳細は以下のサイトも見てもらうとして、実行した人は懲戒処分になっている。
東京大学教授を懲戒処分、大学院サイトに中国からの閲覧を妨げる文字列を埋め込む 問題の構造と技術的背景|セキュリティ対策Lab
こちらは国立大学の教員が意図的にやった事(画面には見えないソースコード部分に書き込んでいた)なので、処分もやむなし。ただ、効果は大きかったのではないかとも思われる。
似たような話
金正恩は太った醜い豚だ
ちょっと前に、日本人になりすましてオンラインの面接を受けた人が、
「『金正恩は太った醜い豚だ』と言ってください。北朝鮮の工作員を排除するための質問なので、すみませんが。」
みたいに言われて答えに詰まって結局は接続を切った、という話が話題になってた。これも、APA ホテルの事例と似たような話だと思う。
知識を問う系
第二次大戦でドイツ軍のスパイを防止するために米軍が行ったのがグライフ作戦。野球の知識などを質問して答えられなければスパイ認定するというもの。もちろん誤判定もあり、野球に疎い将軍が嫌疑にかけられたりもしたらしい。
ヨドバシカメラかどっかでポケモン関連のグッズを売る際に、ポケモンの知識を問うて答えられなければ売らないという転売ヤー防止策があったが、これも同じ系統の話。
この教訓を仕事に活かすとしたら
仕事で中国人客なり特定の客層(国籍だけでなく収入の多寡、常識の有無)を排除したいのであれば、明示的に排除すると軋轢を生みやすいので、そういう求めざる客が来ないような設計を考える必要がある。
- 広告を出す媒体もそうだし集客の経路全般
- 値付け、値引きの有無
- キャッチコピー、メッセージ
- etc.
書いてて思ったけど、ビジネスは難しい。