障碍に関する話


「障碍」という字を使っているので、システム障害とかの話では無いかもって思った方は正解。障害、障碍、障がいについては色々な議論があるので、それについては後で少し触れるとして、この記事中では「障碍」で統一する。

障碍者雇用

若い頃の話: 身体障碍者はある意味需要が高い?

自分探しをしていた若かりし頃に、3D CG を教えてくれる学校の半年のコースに通っていた。働きながら通っている人が大半で、卒業後はゲーム会社、映像制作会社に就職するのがモデルコースだが、実際には30人くらいのクラスでそうした職種に就けるのは3〜4人くらいだった。

同じクラスにAさんという人がいた。(確か)下半身不随で車椅子に乗っていて、本業は確かプログラマーとかそういう系統だった。その人のデザインや 3D CG のスキルがどの程度だったかはあまり記憶に無いけど、覚えていないと言うことは、少なくとも飛び抜けて優れていたわけでは無かったと思う。

Aさんは、卒業後(か在学中)に某ゲーム会社に CG 関連の職種で就職した。ゲーム会社だし、プログラマーの知識もあって CG の知識・ツールの知識があると強いんだろうなーとその時は何となく思ったんだけど、あるときに同じクラスのBさんと話していたら

「もちろんAさんの知識・スキルもあるだろうけど、企業は一定割合以上障碍者を雇用しなきゃいけないから、それで就職しやすいってのもあるんじゃない」

という話を聞いて、へーそういう仕組みがあるのか、と少し驚いた記憶がある。

障碍者と言っても、身体障碍者もいれば、発達障碍、精神障碍など色々あり、どんな人だろうと障碍者として1人としてカウントされるようなので、Aさんのように知的労働には全く支障が無い人はある意味需要が高い、みたいな話もBさんはしていた。

ちなみに、Aさんはとてもいい人で、貧乏だった当時の自分にお金を貸してくれたりもして、連絡は途絶えてしまったけど今でも感謝している。

最近の話: 助成金

自分の会社で割と最近「貴社は障碍者雇用はしているか」というような内容の問合せがあり、「業務がこなせるなら別に問題無い」という旨の回答をしたところ、正式に求人に応募してきたので、先日ビデオチャットで面談をした。ちなみに、その人は発達障碍とのこと(詳細は伏せておく)。

話した感じでは普通に会話も出来るし、過去の仕事もしっかりやってそうだったので、お試しで採用する方向で話を進めた。

面談に先だって、障碍者雇用に関して調べたところ、「トライアル雇用助成金」というのがあるようなので、そちらを使う予定。

障害者を雇い入れた場合などの助成 |厚生労働省

障碍者も色々。うまく活用したい

前述の通り、障碍にも色々な種類があるし、同じ発達障碍でも色々な程度がある。統合失調症、うつ病にも色々な程度がある。でも、一度そう診断されてしまうと、世間では「発達障碍」「うつ病」とラベリングされてしまい、敬遠されるというのをよく見てきた。

実は、そういう人達と仕事をするのは今回が初めてでは無く、過去には

  • 睡眠障碍、統合失調症(?)、確か障害者手帳あり
  • 障碍者ではないが、激務で体調(メンタル?)を崩した

という人がいて、2人とも優秀だった。前者の方は、コミュニケーションの仕方が若干特殊だったけど、別に仕事がしづらいというのは全く無かった。

あと、身内・親類でも、職場環境が原因でメンタルをやられてしまった人もいるけど、環境が変わった後は回復して普通に生活している。

うちの会社は零細企業で、採用に関しては大手と同じ土俵で張り合っても勝ち目が無いので、障碍者だったり勤務時間に制約のある子育て中の女性など、他の会社では採用面で不利な方々も積極的に活用していかないと、どうにもならないというのが個人の意見。

時代によって需給は変わる

ここ5〜10年くらいは、エンジニア不足で、各社が条件や職場環境を良くしたり、うちの会社みたいに障碍者も活用したり、という売り手市場になっている。

でも、それ以前、リーマンショック後くらいまでは「IT土方」なんて言葉もあったくらいで、エンジニアは不人気職種だった。

さすがに会社名は伏せるけど、自分が関わっていた某社の営業部長だったか支社長だったか忘れたけど、川崎さんって人はひどかった。面接で「うつ病とかじゃないですよね?」とか堂々と聞いていた。

ちなみに、病歴を聞くのは一概に違法では無いらしいけど、細心の注意を払う必要がありそう。

【病歴・通院歴】面接時に聞くことはNGですか?(人事労務Q&A)|人事、採用、労務の情報ならエン人事のミカタ

障碍 vs 障害 vs 障がい

さて、漢字の話。詳しくは検索すると色々出てくると思うけど、自分なりにまとめるなら

  • もともとは「障碍(障礙)」という字だった
  • 戦後、「碍」の字は常用漢字から外れる
  • その後、「害」の字の意味が、障碍者のイメージを悪くするし、本来の「碍」とも異なるので、「障がい」という表記が現れる

という流れらしい。

個人的には、過度な言葉・漢字・表現の制限には基本的には反対する立場だけど、「しょうがい」に関しては、歴史的にも元々が「障碍」という字なので、そちらを使った方が良いかなと思っている。

常用漢字に追加して欲しいという要望も上がっているらしい。

まとめ?

一口に障碍と言っても色々だし、「障碍者」とひとくくりにしないで、個人個人を尊重すべきなんだと思う。雇用に関しても、中小企業こそ障碍者をうまく活用すれば色々チャンスは広がる気がする。

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