靖国参拝関連ニュース(アジア編)


韓国編でシンガポール政府の話が出たのでいくつか。
シンガポールの新聞社のWebサイトは登録しないと記事が読めない所が多かった。
The Business Times
The Straits Times
見付かったのはこれだけ↓
■Today(シンガポール)
無料のタブロイド紙。この新聞がどの程度のものなのかはよく知らない。政府所有のMediacorpという会社によって発行されているよう。割と批判的な記事や読者からの投書(?)を載せていた。
一通り見たけど、韓国と中国以外が抗議したって具体的な記事は見付からなかった。
この記事がコンパクトにまとまってるような気がする。以下、要約。

過去の軍国主義に関連のある靖国神社に21年ぶりに15日参拝。中韓は大使を召還。小泉は中韓の批判に「未成熟」と反論。「ブッシュが止めろと言っても行く。そんな幼稚な事は言わないだろうが。という小泉の談話。
靖国には250万の戦死者と14人のA級戦犯(という言葉は使われてないが)が奉られている。神風特攻隊は「靖国で会おう」と言っていた。
「いつ行っても批判されるので15日にした。」中国は抗議。北京の日本大使館前に中国の愛国主義者が集まった。韓国は深い失望と怒りを表明。3000人がソウルの日本大使館前に集まった。北朝鮮も
その抗議に加わった。台湾とシンガポールはそれよりは穏やかな抗議をした。マレーシアと香港でも公式な抗議があった。
「戦死者に祈ったのであり戦犯に対してではない」と小泉は言った。その後、戦没者追悼式典(?)に天皇陛下と共に参加。アジア各国の傷と痛みに謝罪を述べた。
靖国には数十人の軍服姿の右翼も含め、数千人が集まった。
参拝者で、義父が奉られているオガサワラ・ナガヤス(65)は「国の頭が訪れたのは素晴らしい事だ。東条が彼の命を持って責任を取ったにもかかわらず60年以上も批判が続いてるのはおかしい。」と言った。
小泉は神道式ではなく一礼をした。去年と違い、本殿(?)に素足で上がった。政教分離の原則に反するという批判もある中、「内閣総理大臣小泉純一郎」と記帳した。
世論調査では昭和天皇のメモが見付かって以来、参拝への支持が急落。
次期首相候補の安倍は靖国神社を強く擁護している。また昨年は15日参拝した。彼は首相として参拝するかどうかについては回答を拒否した。彼は火曜日の談話でアジア隣国との関係改善を求めた。

日本では見かけなかった記事がこれ。中国と韓国が次期首相の参拝は1回に限って許すという譲歩をする、というもの。これは中韓によって事実無根と否定されている。また、安倍もこの条件(1回限り)を受入れる事はないだろうという話。
シンガポールの戦後世代の人が書いたコラム?
かいつまんで訳すとこんな感じ。

私人として参拝するという矛盾してる。彼の「平和の為に」という主張やイラクでの平和維持活動に反して、国際社会が日本の軍国主義化してるのではないかと疑うのは自然。著者の知人の日本人は、第二次大戦に関する話が出るたびに謝っていた。小泉は独立した意志を表明する事により日本の誇りを復活することが出来た。彼はこの論争に便乗している。国の誇りの代償として、後継首相が国際社会を静める事は難しくなるだろう。広島・長崎市長が非核を求めている事、昭和天皇の弟崇仁親王が1998年に謝罪を表明した事は知ってる。小泉はこうした行為を冷笑している事になる。中国も言っているように歴史に目を向けるべきだ。

これがシンガポールの一般的な意見かどうかはよく分からない。とりあえず、小泉首相みたいに派手にやらないで、安倍みたいに参拝はするけどわざわざ発表しないって方が賢いと思う。
靖国に関連し、安倍が憲法改正を進めているという記事
靖国神社に関する簡単な説明
11の戦争で死んだ250万人が奉られている。戦犯が14人、28000人の台湾人と21000人の韓国人が含まれている。
投書かな。

親(や祖先)が犯した罪のせいで日本の今の世代が墓参りも出来ず恥ずかしい思いをしなければいけないのはおかしい。もう許してやれ。靖国に行くのは戦争賛美ではなく、単に戦死者に対する追悼の意だ。

それに対する反論の投書も載せないと不公平だろう。

今回の件は殺人者の息子が親を賞賛するのと同じだ。日本は歴史の教科書も歪曲した歴史を教えてる。

って感じの内容。自分としては以下の3点から同意出来ない。
・「賞賛している」という認識がそもそも誤り。
・歪曲した歴史を教えているというが、中国等に比べるとかなりマシ。
・戦争と殺人を同列に語るのは少し無理がある。
■The Star(マレーシア)
ロイターの記事
目新しい内容はなし。以下、かいつまんで要約。

戦犯も含む250万人の戦死者が奉られている靖国神社に、中曽根以来8/15に参拝。中韓との関係は悪化。両国は日本に抗議してる。米国は公式には抗議していないが、専門家は日中関係を憂慮している。靖国は戦犯を『殉死者』としている、先の大戦は自衛の為としている、残虐行為を無視している、などに関して非難されている。参拝に来たオオミヤ(28)さんは『平和の為に祈りに来た』と言った。経済界は次期首相に参拝を止めて欲しいと思ってる。次期首相有力候補の安倍は4月に秘密裏に参拝した。中国と北朝鮮に対する強硬姿勢で知られるタカ派の彼は首相になったら参拝するかどうかを答えるのを拒否した。

靖国に関する直接の記事ではないけど、日中二国間の文化的交流などについての記事

靖国も大きな話題だけど、本当の問題はアジアにおける日中の覇権争い。二国間の関係や国民感情は悪いが、民間交流は進んでいる。二国間の緊張は北東アジアだけではなく東南アジアにも及んでいる。エネルギー、アジアの仲間を(自陣営に)取り込むための戦いを反映している。タイが中国語を第一外国語とした事は日本にとってはやっかいだろう。同様の話として、中国・ミャンマー系のエネルギー会社が液化天然ガスの開発の為、日本に対してシンガポールなど他のASEAN諸国と関係を強化するように働きかけている。日中関係はもはや二国関係ではない。(民間や経済だけでなく)外交面でも精力的になる必要があるだろう。

2chとかで良く出てる、「極東三馬鹿は無視して云々」ってのは核心をついている部分もあると思う。基本的には覇権争いなので、中国と外交的に仲良くするってのは基本的に無理だと思う。また、覇権争いという点では韓国が日本に対して脅威になる事は当面はあり得ないのであまり気にする必要もなさそう。
ただ、歴史的背景からすると、東南アジア諸国は中国との結びつきが強いと思うので(華僑等も沢山いるし)、日本は上手くやる必要がありそう。
これは少し中国よりの記事かな。
前半部分は特に目新しい事は書いてない。後半部分で中韓以外の反応が若干。

シンガポール外務省は、参拝は東南アジアを含む東アジアの関係構築に有益ではない、と遺憾を表明。クアラルンプールでは抗議者が日本大使館に5項目の(抗議の?)覚書を手渡した。マレーシア愛国協会の議長は、参拝は悪い影響があると述べた。

それほど長い文章なので詳しくは分からないけど、シンガポール外務省は参拝自体を問題視するというより、参拝によって極東アジアひいては東アジア全体に緊張をもたらす事を憂慮しているのではないかという気がする。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です