Linuxerの為のFreeBSD入門(1)
訳あって、生まれて初めてFreeBSDをちょっと触ってる。
UNIX系OSはLinux、Solarisあたりはまぁまぁ分かるしそれ以外にもちょこちょこ触ったことはあるけど、一番経験が多いのはLinux(特にRedHat系)なので、他のOSに移ると戸惑うことが多い。
と言うことで、自分のようなLinuxユーザー向けにFreeBSDの基礎的なことを書く。というか単なるメモ書き。
■環境
- さくらのVPS 512
- FreeBSD 8.1
■インストール
インストールは簡単。FreeBSD ハンドブックの日本語訳に詳しく載ってるし、さくらのVPS固有の話は、さくらのサイトにドキュメントがあるのでそちらを参照。
■sudo、su
この時点でとりあえずroot以外に一般ユーザーが1人作成されているものとする。通常は一般ユーザーで作業して、必要な時にsudoを使うってのが通常のLinuxerだと思うけど、FreeBSDではsudoは最初からは入っていない。ということで、まずはrootになってsudoをインストール。
# pkg_add -r sudo
よし。次はvisudoでごにょごにょして、と思ったら、
# visudo visudo: Command not found.
パスを確認してみると、ちゃんと通ってるっぽい。
# env | grep PATH PATH=/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/usr/games:/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/root/bin
一回ログアウトしてログインし直したら大丈夫だった。rootのデフォルトシェルはcshなんだけど、PATHにあるコマンド一覧がキャッシュされてるのかな。→ 調べた所キャッシュされてるらしい。ログアウトせず、rehashコマンドでも大丈夫みたい。
ちなみにpkg_addコマンドで入れたものは/usr/local以下にインストールされるようだ。
suに関してだけど、デフォルトではwheelグループに入っているユーザーしか実行できない。それ以外のユーザーが実行するとSorryとか言われてしまう。
■portsとpackages
次に必要なパッケージを色々と入れておこうと思うけど、その前に一つ。FreeBSDにはportとpackageという2種類のパッケージがあるらしい。無理矢理RedHat系に例えると以下の通り。
- package → RPMをインストール
- port → SRPMをビルドし、出来上がったRPMをインストール
Gentoo Linuxを触ったことある人なら、portは多分portageみたいなもの(だと思う)って書いた方が分かるか。
portのインストール
portに関してはOSインストール時にPorts Collectionをインストールするかどうか尋ねられたと思うけど、こちらによるとそれよりはCVSupかPortsnapを使う方がいいらしい。
と言うことで、そちらに従う。よく分からないのでCVSupというのにしてみる。
csup -L 2 -h cvsup5.jp.FreeBSD.org /usr/share/examples/cvsup/ports-supfile
これで準備完了。
後は、インストールしたいもののportのディレクトリに移動して、make install (あるいはmake install clean)を実行。
# cd /usr/ports/shells/zsh # make install clean
packageのインストール
前述の通りpkg_addを使う。
■まとめ
とりあえず、何とか使えるようになった。今回のまとめはこんなところか。
- Ports CollectionはOSインストール時に入れる必要は無い。
- パッケージのインストールはportかpackageを使う。portの方がオプションを色々選択できる。
- デフォルトではwheelグループに入っていないとsuが使えない。