法人口座の個人的な比較
いくつかの国で法人口座を持っているので、それらを比較してみる。個人的な意見なので参考程度に。
日本
ゆうちょ銀行
良い点
- 初めての法人設立時(10年以上前の話)に作ったが、審査はあまり厳しくなかった。
- 今は、以前よりは厳しそう。→ 法人口座を開設されるお客さまへ−ゆうちょ銀行
- ネットバンキングはそこそこ使いやすい。
- 無料の「ゆうちょダイレクト」と有料の「ゆうちょBizダイレクト」がある。 → 法人のお客さま-ゆうちょ銀行
- 自分は無料の方を使っている。
悪い点
- 経営セーフティ共済に加入できない。
- (無料だから仕方ないかもしれないが)ゆうちょダイレクトだと、アプリは使えない。→ 法人名義口座や人格なき社団名義等が設定されてい… | よくあるご質問 | 株式会社ゆうちょ銀行
総合評価は80点。小規模法人ならお勧めできる。
三菱UFJ銀行
良い点
- 経営セーフティ共済に加入できる。
- 無料のネットバンキング BizSTATION Light でも、経理メンバー向けアカウントが作れる。
悪い点
- ネットバンキングの UI がショボい。
- ネットバンキングのセキュリティが厳しいのは良いが、使いづらくて、社員のアカウントがよくロックされたりする。
- 振込手数料が高い。
総合評価は60点。倒産防止共済に加入できるのが一番のメリット。あとは、使いにくいとは言え、無料のネットバンキングで社員向けアカウントが作れるのも良い。
GMOあおぞらネット銀行
良い点
- ネットバンキングが使いやすい(当たり前だけど)。
- 複数口座を簡単に作れる。
- 振込手数料が安い。
- 経理メンバーのアカウントも簡単に作れる。
悪い点
- 経営セーフティ共済に加入できない。
- ログイン時に表示される広告や広告メールがうざい。
総合評価は90点。
りそな銀行
2つ目の法人設立時に開設。
良い点
- 経営セーフティ共済に加入できる。
悪い点
- ネットバンキングが使いづらい。
- ネットバンキングは有料のものしか無い。
- 支店が少ない。
総合評価は50点。倒産防止共済に加入できるくらいしかメリットがない。
(番外編)三井住友銀行
2つ目の法人設立後1年以上経過後に口座開設を申し込んだが、審査に通らなかった。
総合評価は0点。
海外
CIMB (マレーシア)
良い点
- 非居住者が株主・役員の会社(自分の会社)でも設立時に開設できた。
- 経理メンバーのアカウントも作成可能。
悪い点
- ネットバンキングが使いにくいし遅い。
- 使いにくさでいえば三菱UFJ銀行も相当だけど、それより酷いと思うし、三菱UFJ銀行の方は少なくとも動作は安定している。
- ネットバンキングでの他社への振り込みがしょっちゅう financial crime risks のためとかいって拒絶される。
- (多分)ワンタイムパスワードの SMS は、海外の携帯番号に送れない。
- マレーシアの携帯番号を持っていないとネットバンキングが使えない。
総合評価は40点。設立時に開設できるってのが唯一最大のメリット。ここで開設してしばらく法人の運営実績を積んだら、他の銀行で口座開設をする事をお勧めする。
UnionBank (フィリピン)
良い点
- 非居住者が株主・役員の会社(自分の会社)でも設立時に開設できた。
- ネットバンキングが使いやすい。
- 経理メンバーのアカウントも作成可能。
- 日本の携帯番号で SMS 受信可能。
悪い点
- メールとかで問い合わせても話にならない(ぽい)。
- 経理担当者が何度も支店に行く必要があった。
総合評価は70点。
その他
100点の銀行はどこにもないので、銀行口座は複数持っておいた方が良いと思う。
以上、全て法人口座の話。