フィリピンでオフショア
今月、フィリピンの支社を立ち上げた。事務手続きとかは随分前からやっていたのだけど、会社の設立がようやく終わってようやく色々動く事が出来るようになった。今月初めに現地で面接を行い、技術者を採用した。
フィリピンで行う業務は主に以下の通り
- 本社で開発している製品のうち、コア以外の部分の開発
- アメリカ、カナダ、日本等からの開発案件のアウトソース
とりあえず現状や感想などを。
○メリットとデメリット
オフショア開発というと日本では中国とインドがまず候補に挙がるが、簡単に比較すると
メリット
- 価格が安い
- 時差が1時間
- 英語が通じる(中国より上だが、インドとは結局同程度か)
- 文化的に馴染みやすい気がする
デメリット
- 中国に比べて日本語があまり通じない
- 技術的に中国・インドより若干劣る気がする
- 中国より遠い
という感じか。「気がする」と書いた項目は個人的な感想。それ以外は客観的事実。
・インドと比べて
世界のITセンターみたいになってきたインドと比べると、オフショア開発の経験や総合的技術力では劣るとは思うけど、それ以外では優位なのではないかと思う。実際問題として、大規模プロジェクトかで無い限りはあまり問題にならない気がする。
・中国と比べて
日本語が通じないというのと地理的に若干遠いのが中国と比べて不利な点(特に前者)。ただ、自分の会社に限って言えば日本人スタッフ(私)がいるので、あまり問題にはならないと思う。
あと、フィリピンに数日間滞在した限りでは礼儀正しく仕事もしっかりやる人が多い印象を受けた。個人的には中国企業とは仕事をした事はないが(※)、中国は近い国ながら文化的にはかなり違うという話を聞くので、それに比べるとやりやすいのではないかという印象を持った。
※(余談)以前勤務していた会社で中国人の上司がいたが、全然信頼出来ない人物だった。
○現状の課題
- 北米の東部時間と12〜3時間の時差をどう克服するか。
- 質の高い技術者の確保。
- 現地社員の教育をどのように行うか。
- 日本市場に対するアプローチ。
1〜3に関しては自分がいずれ現地に行く事になるような気がする。4に関しては、日本でのパートナーとかを探す必要があるかなぁと感じてる。