The Lean Startup
久しぶりに書評
これ、マーケティングとか起業家とかそういう人だけじゃなくて、新サービスを立ち上げようとしているエンジニアの人にこそ是非読んで欲しい。
スタートアップって、サクセスストーリーの、しかも華やかというか話として面白い部分しか伝わってこないし、アイディア・タイミングとかばっかりに目がいきがちだけど、そうじゃないよってのが痛いほどよく分かる。
特に感銘を受けたというか目から鱗が落ちたのはMinimum Viable ProductとValidated Learningという概念、そして指標を取ることは重要だけど、actionable metricsを見ないとダメで、ユーザー数とかのvanity metricsを見てては失敗するってところ。
それぞれについて簡単に説明すると、
- Minimum Viable Product(wikipedia): ビジネスモデルの根拠としている仮定を検証するために必要最低限なプロダクト。従来の「プロトタイプ」とは異なる概念
- Validated Learning : 「失敗から何かを学んだ」というタイプの学びではなく、Validatedな学び。具体的には、計測可能な指標等で顧客の事について学ぶ事って感じ?(ちょっと理解が浅いのでもう一度本を読まないと・・・)
- Actionable Metrics : 例えば総ユーザー数のような「Vanity Metrics」を見てると、なぜユーザー数が増えているのか増加率が減っているのか、がはっきり分からなく、効果的な施策が打てない。Actionable Metricsとは、その指標を見ることでどうすべきなのかが客観的に判断可能な指標。
この本、ここ最近では一番インパクトがあった本なので、起業家やスタートアップ企業で働いている人などには是非読んでもらいたい本。