マレーシアでの銀行口座開設(HSBC)
3月下旬にマレーシアに引っ越してきた。こっちでの生活とか役に立つ情報とかを少し書こうかと思い、新たに「マレーシア生活」というカテゴリーを作ったので、今後はそこに情報を溜めていく予定。
第一弾として、HSBC で銀行口座開設について書く。必要な書類・手続き、注意点など。
前提
この手の話はその人のビザステータスなどによって大きく異なるので、まずは自分自身のことについて少し書く。
- マレーシアでのステータスは就労ビザ(Employment Pass)
- 自分の会社をマレーシアに作って、その会社の Director として働くという形
- 通常の会社であれば、会社がビザの手続きから銀行口座開設くらいまではやってくれるのかもしれないけど(※1)、自分の場合は会社=自分なので、自分で全部やる必要がある
- ビザが下りたのが2024年1月、期限は2年間
- 自分の会社をマレーシアに作って、その会社の Director として働くという形
- Kuala Lumpur 市内、Mont Kiara 地区のコンドミニアムを借りている
- 契約は2024年3月開始
- マレーシアの携帯番号あり
- 英語は流暢では無いが、仕事で使える程度には話せる(※2)
- 口座開設は2024年3月後半
- ビザの残りは1年以上ある。
- マレーシアに住み始めて1ヶ月未満。
※1: 気になって検索してみたところ、通常の会社では丁寧にサポートはしてくれるが、銀行に行ったりするのは自分自身でやる必要があるらしい。
※2: 英語が話せない人は、日本語が通じる人が在籍している銀行・支店を選んだ方が良いと思う。
HSBC Plaza Mont Kiara 支店を選んだ
HSBC を選んだ理由は、口座開設が簡単だから
銀行口座開設にあたり、現地の情報に詳しい人にお勧めの銀行を聞いたところ、HSBC が一番口座開設が楽なので、という事でお勧めされた。必要書類は Employment Pass が貼られたパスポートのみとのこと。
支店について紹介
家から一番近い Plaza Mont Kiara 支店というところで口座を開設した。支店の場所は以下の通り。
Find your local branch | Malaysia branch listing – HSBC MY
ちなみに、Mont Kiara は各国の駐在員が多く住む地域で、現地では高級住宅地という扱い。外国人が多い地域ので、銀行も外国人の対応に慣れている感じがした。
手続き
必要なもの
結論から言うと以下のものが必要だった。
- Employment Pass が貼られたパスポート
- SMS を受け取る電話番号
- 自分はマレーシアの携帯番号を使ったが、マレーシア国内で日本の携帯番号宛の SMS を受け取ることが出来るので、日本の携帯番号も可能かも。
- とはいえ、携帯番号の取得は容易なので、マレーシアの携帯番号を使うことをお勧めする。
- 住所
- 賃貸契約書も持っていった気がする(※)。
ちなみに、他の銀行では雇用主(会社)からのレターが必要な場合が多いようだが、HSBC Mont Kiara 支店では不要だった。
※: 本記事は、銀行口座開設して1ヶ月くらい経って書いたものなので、賃貸契約書を持っていったかどうかは若干記憶が曖昧。
流れ
予約せずに支店に直接行って銀行口座開設をしたい旨を伝えると、受付番号の紙を渡された。その後、5分くらいで担当者に会えた。
いつもそのくらいなのか、たまたま空いていたのかは不明。心配な人は来店予約をすれば良いと思うけど、電話しないと予約できないのでハードルが高い。
担当者には銀行口座開設をしたい旨を伝えてパスポートを渡すと、いくつか書類が出てきてそれに記入したり署名したりした。その途中で、担当者がコールセンターみたいなところに電話し、途中から自分に代わってもらって、電話で暗証番号の入力などを行った。
手続き完了後、Visa ブランドのデビットカードも即日もらえて、オンラインバンキングもすぐに使えるとのこと。また、「Customer Overview」というタイトルで、口座名義人の情報と口座情報が書かれたA4の紙ももらったが、これは大事なので取っておくこと。
オンラインバンキングの設定も即日可能だった
オンラインバンキングのために、「HSBC Malaysia」というアプリをまずインストールした。初期設定をしていたら、登録した電話番号宛に以下の内容の SMS が届いた。
Thank you for your online/mobile banking registration. Pls call Contact Centre/visit a branch within 48 hours to perform verification.
銀行の担当者から名刺をもらっていたので、その名刺に記載の番号に WhatsApp で連絡した(※)。すると、1〜2分後くらいに返信が来て、対処したのでもう一度試してみて欲しいとのこと。
もう一度試したところ、アプリで口座の情報などを見ることが出来た。
※: 日本では考えられないが、マレーシアでは銀行員と直接 WhatsApp (や日本人に慣れている人であれば LINE)でやり取りできる。ちなみに、カンボジアの銀行でも、担当者の LINE を教えてもらった。
その他
家族ビザ(Dependant Pass)でも銀行口座開設は可能との事
HSBC Mont Kiara 支店で自分を担当してくれた人の話では、家族ビザ(Dependant Pass)でも銀行口座開設は可能らしい。銀行・担当者によっては Employment Pass の人だけしか作れない場合もあるとのこと。
同じ銀行でも支店・担当者によって対応が変わる場合がある
本記事では何度か「HSBC Mont Kiara 支店で」というような記述をした。理由としては、同じ銀行でも支店や担当者によって言っていることが変わることがあるからである。なので、ある銀行・支店で上手く口座開設が出来なくても、違う銀行・支店に行けば大丈夫なこともあるし、ひどい場合だと同じ銀行・支店でも担当者によって変わる場合もある。
この記事を書いている途中に他の人の事例もちょっと参考にしたんだけど、色々違うっぽい。
- マレーシアでの銀行口座 開設について|atle12
- 「雇用主からのレター」が必要なのと、開設までに2週間かかったとのこと。
- マレーシア帯同ビザDPで個人名義の銀行口座を開設!駐妻・帯同主婦向け ―必要書類と開設までの流れ― | Ginnie my Journey
- 「他のキャンペーンブースで出展していた銀行『HSBC』と『Citi』ではマレーシア滞在歴1年以上というのが口座開設の条件。『SCB』だけは特に何も言われず!」らしい。
携帯番号は必須なので、空港などで SIM を購入しておく
銀行口座開設に限らず、現代社会では携帯番号が無いとかなり生活が不便になる。空港で旅行者用 SIM を購入すれば番号が手に入るので、必ず取得することをお勧めする。
空港で購入したプリペイドの SIM は、有効期限が長くても30日とかだと思うけど、top up (チャージ)をする事で電話番号の有効期限も延びるし、後から月額払いのプランに変更することも可能。
まとめ
HSBC は銀行口座開設の手続きが簡単なのと、デビットカードとオンラインバンキングも即日利用可能なので、最初の1つとしてはお勧めできる。