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[書評] 大国の暴走「米・中・露」三帝国はなぜ世界を脅かすのか

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戦略SLGと国際政治ニュース

「先の事を考えるのが楽しい」点が似ている

子供の頃は戦略シミュレーションゲームが好きだった。光栄(現:コーエーテクモ)のゲームとか、大戦略シリーズとか。相手がどうやって攻めてくるのか、それをどう撃退するのかとか、色々考えるのが楽しかった。

話を現代に戻すと、普段、ニュースサイトとかアプリで色んな記事を読む。その中で、個人的に国際関係のニュースが一番好きなのは、多分戦略ゲームと同じ感覚なんだろうという事に気づいた。国と国同士の(広義での)攻防の行方を想像したりするのが結構楽しいんだと思う。

身体性の有無

もちろん、そうした攻防の中で、(シリアやミャンマーの例を出すまでもなく、)生身の人間が沢山死んだりしているのは知っているんだけど、何だかんだであまり身近な話ではなく、いまいちリアルな感覚を持ちきれない面があるのは否定できない。

身近な北朝鮮問題であっても、ミサイルが来る可能性があるのは米軍基地か東京都心だろうし、自分が住んでいるところは大丈夫、とか思ってしまうのは安全性バイアスというやつかもしれない。

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[書評] SPRINT 最速仕事術

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おおまかにどんな本か

Sprint とはGoogle Venturesで使われているプロトタイピング、課題検証のための方法で、それを説明したのが本書。

日本語のサブタイトルが「最速仕事術」なのは分かりにくい。英語の Sprint: How to Solve Big Problems and Test New Ideas in Just Five Days の方がそのままズバリでわかりやすい。

主な対象読者は、新規事業をやっている人だろうけど、それ以外の人にも参考になる部分がありそう。

内容

月〜金までの1週間で、目標設定、アイディア出し、テストする案の決定、プロトタイプ作成、ユーザーテストまでを行う。

  • 月曜:長期目標の決定、課題のマップ作成
  • 火曜:ソリューションを各自で考える
  • 水曜:ベストな案を決定し、ストーリーボードを作成
  • 木曜:プロトタイプの作成
  • 金曜:ユーザーテスト、インタビュー

事前準備のプロセスもあるので、実際には5日+αがかかるが、それくらいの短期間でアイディアを試して、実際にその方向で進めるか、やめるかを決定する。みたいな感じ。

火曜は、「TUESDAY: 思考を発散させる」という見出しがついていて、ブレインストーミングとかを思い出す人もいるかと思うけど、本書では「はじめに」の一番最初、そして火曜日の章でも、ブレインストーミングを否定している。

月〜金曜日のすべてのプロセスについて、細かい手順について説明されているので、可能であれば最初はするのが良さそう。

思ったこと

Lean Startup とかで、仮説検証のサイクルを短くすることの重要性は一般に認知されてきたと思うけど、それを極限まで効率化した方法で、有用そうだなと思った。

じゃ、まずはそのまま実践しよう、となるかというと、なかなか難しいと思った。個人的な事情で言うと、本書はある程度の人的・資金的リソースがあることが前提となっているので、個人事業主だったり零細企業だとそのまま実践するのが難しいと感じた。ただ、出来るところから取り入れていけばいいし、実際にいくつか取り入れてみたところ、それなりに効果は出ているように感じた。

なお、月〜金曜日の各手順は、いろいろ試行錯誤したうえで出てきたベストプラクティスと思われる。他の本などで書かれている内容をもう少し洗練させた方法だったり、そういうのが結構たくさんある。個人的には、木・金の内容は、比較的既視感があった一方、月〜水の内容は色々と新しい発見があった。

全般的に良い本だと思うし、おすすめできる。

[書評]ビジネスモデル・ナビゲーター

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久々の書評。

プログラマー向けに簡単に説明すると、ビジネスモデル版デザインパターン。

それだけだとあんまりなので、もう少し詳しく書く。知ってる人にとっては当たり前なんだけど、イノベーションが全く新規のアイディアであるってのはかなりのレアケースで、実際には既存の考え方の組み合わせだったりすることがかなり多い。本書では、成功企業のビジネスモデルを55種類のパターンとして分類している。

イノベーションを科学的に考えるというのは、関わっているチームゼロイチでもやっていることなので、興味深く読んだ。

PART 1 で、これらのパターンを使ってどうやってビジネスモデルを変革していくかの方法について述べていて、PART 2で実際の55パターンを説明している。

55のパターンは、知っているものも多いけど、説明されてあーなるほどってのもあったり、Pay Per Use と Performance-based Contracting のように、同じだと思っていたのに本質的には違っていたり、というのがあったり、新たな発見は結構ある。

最初に「ビジネスモデル版デザインパターン」って書いたけど、プログラムのデザインパターンと同じで、知っているだけだと意味は無くて、実践を通じて理解を深めていく必要があるのかな、という気がしている。

ということで、「あ、このパターンは使えるかも」ってのは、早速自分の仕事にも取り入れている。さて、結果はどうでるか。

[書評]戦略サファリ

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色んな戦略論を概観する

経営とかマネジメントの本って死ぬほど沢山あって困る。有名なのとか話題になってるのとかはちょくちょく読むんだけど、そもそも自分は経営とかって専門外なので、何となく断片的に知識とか情報が入ってくるものの頭の中でうまく整理されず、仕事にもあまり活かされている実感がなかった。

何かのキッカケでこの本、戦略サファリを読んでみたんだけど、これ面白い。過去から現在に至るまでの、いろんな戦略・マネジメントの手法・研究を10個の「スクール」に分類して、それぞれの概略を説明すると共に、それらの前提・功績・批判、あるいは歴史や他のスクールとの関連などを詳細に述べている。例えばマイケルポーターに代表される「ポジショニングスクール」、ピーターセンゲ等の「ラーニングスクール」などなど。

今まで断片的に知っていた知識や手法が、どういった流れの中で出てきたのか、どういう時に有効なのかというのが、何となく大局的な視点から見る事が出来て、今までのモヤモヤがかなり晴れた。

主著者のミンツバーグが本書でたびたび触れているのが、有名な象の寓話。戦略を象に喩えて曰く、戦略には色んな見方があるので、一つの狭い見方(言い換えれば一つのスクール)に固執しては全体を見失う、と。なるほどなぁと思った。

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失敗の本質

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話題になってた?

久しぶりに本の感想書いてみる。

どっかのニュースサイトか何かで、最近この本が話題になってるみたいだったので、買ってみた。でも、多分話題になってたのはこの本の解説書の「超」入門(右)の方だったっぽい。

まぁいいや。

本の感想

さて、本題。

本書は3章に分かれていて、最初の章が第二次世界大戦で重要だった6つの戦闘(いずれも日本が負けたもの)の考察、2つめの章が6つの戦闘に共通する失敗の本質の考察、最後の章がそこからの教訓という構成。

第1章は読み物としても面白い

本書の著者の1人である野中郁次郎氏は、言うまでもなく著名な経営学者なので、本書をビジネス書として読んでいる人も多いのかもしれない。でも、第1章は、純粋に歴史として読んでも面白いと思う。

歴史にifは無いのは分かっているけど、もしあそこでああなっていれば、日本がその戦闘に勝利していて、その後の展開はどうなっただろうか、とか色々夢想するのも楽しい。

レイテ海戦での「謎の」反転は、そこに至る伏線が色々あったんだなぁとかも興味深いし、戦史をもっと知りたくなった。あと、昔あった「提督の決断」をやりたくなった。

第2章、第3章の指摘は、時代を超えた鋭さがある

前述の通り、第2章で失敗の本質をさぐり、第3章ではそこからの教訓を導き出している。

この本が書かれたのは1984年なんだけど、今読んでも古い感じはせず、分析の鋭さを感じた。3章の最後で日本企業・政府の課題や将来について書いてある部分があるんだけど、そこで書かれている内容に近い事がその後に起こっていて、すげーと思わずにはいられない。

まとめると・・・オススメ

文庫で400ページくらい。薄くはないけど、2/3くらいを占める第1章は読み物としてさらっと読めるし、残りの章は短いけど重要な知見が色々あるので、オススメ。

The Lean Startup

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久しぶりに書評

これ、マーケティングとか起業家とかそういう人だけじゃなくて、新サービスを立ち上げようとしているエンジニアの人にこそ是非読んで欲しい。

スタートアップって、サクセスストーリーの、しかも華やかというか話として面白い部分しか伝わってこないし、アイディア・タイミングとかばっかりに目がいきがちだけど、そうじゃないよってのが痛いほどよく分かる。

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ITエンジニアのロジカル・シンキング・テクニック

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ついこないだのエントリで、ウルシステムズのコンサルティング事業部長(?)の人の書いたコラムを紹介した。
その人が書いた本も買ってみた。感想は・・・お勧め!
コンサルタントの暗黙知を形式知にするってコンセプト(なのかな?)で、非常に分かりやすい。本に書かれていることの半分以上は、今までも他の人のやり方を真似したりで何となく無意識でやってきたんだけど、それが分かりやすくまとまっているし、自分が知らない方法とかもいくつもあって、かなり参考になる。
これ、お客さんに提案とかするような立場のITエンジニアの人なら読んで絶対損はないと思う。

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1984

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1984というと自分はVan Halenのアルバムを思い出すんだけど、これは近未来の統制社会を舞台にした小説。

ネタバレになっちゃうのであまり書かないけど、世界は3つに超大国に分断統治されていて、国が国民を思想統制してるんだけど、こうやって人を支配してんのかぁとか思うと怖くなる。単なる小説じゃなくて実際に起こりえるところが怖い。現代社会なんてマスメディアに支配されているようなもんだし。

なんか20世紀の文学100選とかそういうのにも色々選ばれている名作みたいだし、それを抜きにしても色々考えさせられる事も多い本だと思うので、是非読んで欲しい。

ちなみに自分は英語版を友達から借りて読んだんだけど、結構難しい単語とかが出てきて読み終わるまでにかなり時間がかかった。

学習する組織

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前回書いたエントリと関係のある話。
自分の仕事はシステム開発・構築。当然1人で出来る仕事ではない。人によって仕事のどんな部分に興味があるか、重点を置くかってのは違うんだけど、自分の場合はいかにみんなで強調していい成果を出すかっていうのに非常に興味がある。それは別に従来型のマネージャーが行うような、プロジェクトの計画を立ててチームメンバーを上手く指示してまとめてってのとはちょっと違う。
別に自分がリーダーになってまとめなくても、プロジェクトが成功すればいいわけで、チーム全体で色々考えてレベルアップしていきながら目標を達成したい。それに対して出来る限りの貢献をしたい。

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沈黙・謝罪から自己主張へ

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カナダに住んで1年半、以下のような事がたまにある。
・「結構昔だけど、広場でデモしてた人達に戦車が突っ込んで殺したのって日本だろ?」とか聞かれる。
→ それ、天安門…
・物乞いに「ニーハオ」と言われて金をせびられる。
・「ドクトは韓国のものだ」としつこく絡まれる
あと、自分は書き込んでないけど、ネットの掲示板とかで全く関係ない話題の時でも中国人にしつこく「南京大虐殺がどうのこうの」とか言われてる。もうちょっと効果的な反論ができるはずなんだけど。
例えばこんなのとか。
で、そんな人向けの本。主に政治問題に関する英語のスピーチ集。今まで日本人がとかく悪者になりがちだった事柄を主に扱っている。南京大虐殺、教科書問題、慰安婦など。
良い点

  • 今までこうした本はなかった。
  • 自分も含め、英語になると日本人は議論になかなか勝てないが、そう言う時にここに書いている事をちょっと言ってみるのもいいかも。
  • そもそも日本語ですら、この本に書いてあるような事に対しての知識が全くない人が多いので、そう言う点でも役立つ。

悪い点

  • 若干日本に都合の良い記述が多い。特に、第二次大戦開戦のあたりとか(※)。
  • 見開きの左が英語で右が日本語だが、日本語の部分に間違いが多い気がする。

※ハルノートの時点では戦争に突入せざるを得ないという状況にあったとは思うけど、その前に日米で和解する動きとかもあったが松岡外相が三国同盟に拘って頓挫したとか、そういうのは触れられてない。
とはいえ、全般的にはいい本だと思う。あまりこういう言葉は使いたくないけど、マスコミとかは所謂自虐史観的な意見に寄りがちな面もあると思うので、こういう思いっきり反対な意見を知るのもいい事だと思う。
正式謝罪、南京大虐殺のあたりは良く読んでおけば、ネット上で中国人とかに難癖付けられても大丈夫な気がするけど甘いかな。

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